
まず始めに
『問診』ですが、当院の問診は専用の問診表を患者さんに記載して頂き、それをもとに行っていきます。
現在の症状はもちろんのこと、その病の原因を突き止める為に、その病が起こるまでにどのような経過を辿ったのか?
そして、細かく二便や食生活、睡眠の状況、
現在置かれている環境や男性生理、女性生理などまで丁寧にお聴きします。
次に
『体表観察』ですが、多くの方は現在の症状のみに目が行きがちです。
しかしながら、現在の症状は、その部分単体で起こっているのではなく、身体全体の大きな傾きから起こっていることのほうが多いのです。
その身体の傾きを『舌診』、『脈診』、『腹診』、『背候診』などといった伝統的な中医学の診察法を駆使し、丁寧に診ていき、問診情報と併せて症状の根本原因に迫っていきます。
そして、最後に
『少数鍼』です!!
少数の鍼しか行わない理由は3つあります。
第一に『身体への負担が少なくて済む』ということです。
これは、老若男女どんな方でも受けて頂けるということです。
その時の身体の状況に応じて使う鍼の種類などを変えることで、さらに様々な症状の方に受けて頂けるようになります。
具体的には、小児や身体が非常に弱っている方、非常に敏感な方には、『刺さない鍼(打鍼・古代鍼)』を施します。
第二に『少数であるがゆえに効果が大きい』ということです。
『問診』『体表観察』から得られた情報をもとに、病の根本を突き止めます。
結果、効果的な経穴(ツボ)が選び出され、必然的に鍼は少数となり、効果が集約されます。
沢山鍼をして来られた方には少し物足りなさを感じるかもしれませんが、効果としては、こちらのほうが良く効きます。
第三に少数であることで、どのツボの鍼がどのように効果をあげたのか?ということが明確になります。
それにより症状の経過を正確に捉えることが出来ます。
仮に効果が出ない場合にも、なぜ効かなかったのか?ということを突き止めやすい為、修正が利きやすく、やはりこれも効果を出す方向へ向けることが出来ます。

このように当院では、一本の鍼をするために緻密に、そして大切に患者さんのお身体の状況を聴き、そして診せて頂きます。
本当に様々な症状の方が来院されます。
『こんな症状も鍼で診れるの?』と驚かれる方も多くおられます。
何かお困りの際は、お気軽にご相談ください。